THE ROAD in Honfleur

 

 

写真家・笠原秀信がヨーロッパ周遊旅行の途中で切り取ったランドスケープ
「THE ROAD」の第10弾フランス・オンフルール編をお届けします。

第10弾の舞台は、世界遺産 オンフルール

セーヌ河口の小さな美しい港町オンフルールは、フランス、ノルマンディー地方の港町である。ノルマンディー地域圏、カルヴァドス県に属し、セーヌ川左岸の河口に位置する。観光の町としても知られ、旧港の風景は印象派の絵画の題材ともなった。画家のウジェーヌ・ブーダンや、作曲家のエリック・サティの生地でもある。

「どこを切り取っても絵になるオンフルールの街並み」
この旧港の風景。小型船やヨットの背景に、ぎっしり並んだ色とりどりの建物たち。カラフルな木枠のみえた古い家屋、工夫を凝らしたおしゃれな商店、旧港から広がる迷路のような路地、石畳の坂道四季を彩る草花たち。

グレーブルーの建物に囲まれた旧港
美しい建物が水面へと映し出される。一年を通じて漁船やヨットが停泊しており、周囲にはレストランやカフェなどが軒を連ねる活気溢れるエリアとなっている。夜になるとライトアップされ、旧港全体がロマンチックな雰囲気に包まれる。

現在の港は17世紀にルイ14世の下で財務総監を務めた、ジャン=バティスト・コルベールの命によって拡張された姿がそのまま残されている。とりわけ港の西側に位置するサント・カトリーヌ河岸は拡張工事以前の面影も留めており、16~18世紀に建てられた歴史ある建築物が建ち並ぶ。

サント・カトリーヌ教会
旧港からほど近い旧市街に佇む、サント・カトリーヌ教会はフランスで最も大きな木造建築の教会として知られる。その歴史は12世紀に遡り、当初は石造りの教会だったと言われている。百年戦争の際にイギリス軍によって破壊された後、周辺地域に豊富にあった森林資源と海運によって栄えたことで発展した造船技術を活かして、15世紀に木造建築の教会として再建された。

美しいゴシック様式の教会は、16世紀に改築された当時の姿を留めている。教会内部に足を踏み入れると、まるで船底をひっくり返したかのような天井に魅了される。この街の復興を願った船大工たちの、地元への強い思いを感じることが出来るだろう。また火災に備えて、教会とは独立して建てられた15世紀の鐘楼も必見。

「サン・カトリーヌ教会の鐘楼」は、大聖堂とは別のところに建築されています。

石で作られた建物/レストラン
1900年からある壮大で美しいカルーセル。

高さ45mの観覧車。海、町、ノルマンディー橋を一望できます。

 

フランス料理のレストラン

美しい街並み。

風景のどこを切り取っても絵になる、フォトジェニックな街でした。

 

https://youtu.be/3t2E0qsML2g

コロナ流行りで世の中のリモート化が急速に進んだ一方、誰かとの他愛もない会話だったり、道端のを愛でる時間だったり、アナログとして大事にしなければならないものが確かにある。そんな思いが交錯するかのような道と人々と街が織りなすストーリー「THE ROAD」

静かで温かな空気感をとらえる笠原秀信のアートのようなフォトグラフィーに、とくと注目したい。過去と現在、そして未来を見つめながら、私たちの道はまだまだ続いていく。

THE ROAD 掲載中の写真を下記HPにて販売開始を致しました。
http://www.pick-up-design.com